多くの石油やガスを燃やしてエネルギーをまかなっている私たちの社会。それにともない大気に大量に放出される炭酸ガス(Co2)が地球温暖化の原因となっています。
木にはこの炭酸ガスを体内に閉じ込める働きをもっています。木は葉っぱから炭酸ガスを吸い、根から水分をとり、太陽の光により成長していきます。
そしてたとえ伐採されて住まいの材料となっても、燃やしてしまわない限り吸収した炭酸ガスは、体内に固定化され続けます。木は炭酸ガスの缶詰。木の住まいに長く住み続けることは、地球環境のためにも良いことです。
光合成を盛んに行う若い木は、炭酸ガスの吸収力が旺盛。ところが歳をとり成長がにぶくなるにしたがい、炭酸ガスをあまり吸収しなくなり、炭素(C)固定量も増えません。
そこで十分に成長した木を伐採し、新たに若い木を育てることで、森全体の炭酸ガス吸収力を高めることができるのです。
木の住まいの普及をはじめ、木材を利用することで、この植え替えがスムーズに進み、地球温暖化の原因となっている炭酸ガスを減らすことができるのです。
石油、石炭などの地下資源は取りつくせぱいつか尽きてしまいます。
しかし、木には命のサイクルがあります。伐採した後には、また植林が行われ、新しい木が育っていきます。木は半永久的に活用できる貴重な自然の恵みなのです。
さらにリサイクル化も進んでおり、廃材木材をパルプの原料にしたり、古紙からつくられる再生紙の普及など、ゴミ減量化の面でもメリットが期待されています。
生産するのに多くのエネルギーを必要としないこと。環境に与える影響からも、この課題をクリアすることが良い建築材料の条件となっています。木材の場合は天然素材であれば、1トン生産するのに炭素に換算して30キログラムですみますが、鋼材はその23倍、アルミニウムはその290倍もの炭素を空気中に放出することになります。木材は地球にやさしい資材の代表選手といえます。
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