桑田建設のブログ

次世代に住み継がれる家づくりをめざします

 

戦後に建てられた木造住宅の寿命は、以外に短く統計によると25年〜30年で建て替えられているそうです。まるで家電のように大量消費財とされてしまったのは不幸としかいいようがありません。これでは、真の豊かさなど実感できるはずがありません。

 

時代の要求は質の向上へ転じたが、住宅産業界は省エネ住宅、高気密高断熱住宅、健康住宅など新機軸を打ち出して、顧客を獲得することにしのぎを削っている姿からは『ほんとうの豊かなくらし』を実感できるレベルの住宅を供給できていないのではないでしょうか。

 

次世代、3世代へと住み継がれる『長寿命の家』がまず必要だと思います。古い民家が、木の寿命以上に長持ちするのは、修繕しながら住んできたからです。柱や梁も、壁でおおわれることなく、おもてに見えていますから、結露しにくく、またどこかが腐ったとしてもすぐに見て取れるので、早めに取り替えることができます。

 

 

つくってはこわし、という悪循環からから脱却できないひとつの理由は「間取り」にあります。間取りの変更が容易な基本軸組が必要です。世代ごとに手直しをしながら、親から子へと受け継げる住まいこそが資産としての価値を持つのです。民家型構法による綺麗なグリッドでしっかりとした基本軸組を組みあげ、増改築が容易で、資産として継承していける
住まいづくりをめざします。